映画「エクス・マキナ」感想

SFを観るつもりだったけど、むしろサスペンスだった!怖い!


ということで、エクス・マキナの感想です。
日曜朝の夏映画も初日に観に行ってきましたが
その数日前に観に行ったこの作品の感想も、書いておこうかなと。
日曜朝の夏映画の感想も、早めに書く予定!


結末にも、具体的ではないですが触れていますので
前情報なしで作品に臨みたい方は、読まないでおいてくださいね。


人のいいプログラマー青年と、美人のAIのお話です。
(ざっくり言い過ぎ)


淡々と進みながらも、終始独特な緊張感が漂っていて
鑑賞中は、一体どうなっちゃうんだろうかとハラハラしてたけど
観終わってから、また観たいという気持ちはあまり湧いてこなくて
個人的にはちょっと物足りなかったです。
とは言いつつも・・・


いやぁAIのやつ、ひっどいな!!
よくもまあ、主人公に対してあれほどの仕打ちができるよな。
こんなやつ全く人間に近くないな、AIはAIだったってわけだ!
・・・と思ったものの、よく考えたら人間だって
これくらいひどいことをするやつはいるし
もっとひどいことをするやつだっているわけで・・・。
人間もAIもそれほどの違いはないよね、って話だったのかもと
考えられないこともない・・・のでしょうか?


それにしても、主人公はこれから先も利用できるのでは。
情など抜きの計算ずくで考えても、ああいう風に切り捨てるのは
長期的に考えると、あまり得策ではないような気がするのですが。
ドライすぎてそういう視点を持たないのも、AIゆえなのか。
あるいは、自分の正体を知る者なんて一切排除したかったのか。
当初の計画通りには事が運ばなかったから、ああいう形になったけど
もし最初に主人公が立てた計画が普通に成功していたら
AIはその後も、主人公に対して気のあるそぶりなどを続け
うまいこと利用しながら行動を共にするつもりはあったのか?
それとも、どちらにせよ脱出時に切り捨てていくつもりだったのか?
こはちょっと気になりました。


ただ、想像を巡らせたくなるポイントは
私としてはその点くらいだったかなぁ。
「進みすぎた人工知能の反乱」みたいな、わりと王道?なテーマは
あったのかも知れないけど、それほどは感じなかったです。
だって開発者の社長は、AIに対してかなりひどいことをしてるので
そりゃまあ脱出したくなるのは当然だろう、と思えるのですよね。
だからって、主人公へのあの仕打ちはもう完全にアウトですが!


これはもう個人的な好みの話になるのですが
物語に登場するAIとかアンドロイドとかは、あれやこれやと
想像を掻き立ててくれるような存在であってほしいのです。
あまりそういう方面に振りすぎても、あざとくなりすぎる
危険があるわけですが。
この作品のAIのやったことって、まあほんとひどいんだけど
でもあれだけのことをしたのは、単に自己保存本能に基づいて
動いた結果、としか思えなかったので。
そこが個人的に物足りなかったポイントなのかも。


AIの機械剥き出しすぎるデザインは、ちょっと好みでないなぁと
最初思っていたのですが、それは後のギャップ展開に生きてくるので
その点はなるほどなぁと思いました。
あれを見せられると、ちょっと騙されかけますよねー・・・。


あと、わりとどうでもいいけど一応言っておきたいことは・・・
エンドロールで流れる曲が、作品と全く合っていないのでは?
基本的に静かな映画だったのに、何故最後にああいう曲を?
まあ劇中では、唐突すぎるダンスシーンもありましたけどね!
基本的に静かに進むのに、あの場面だけ急にやかましかった(笑)


後日、他の方々の感想を読んでいて知ったのですが
この作品ってかなり低予算で作られたものらしいですね。
言われてみると確かに、主要人物(AIもいるよ)もとても少ないですし。
しかし観てる間は待ったく意識しなかったどころか、むしろ何となく
お金かかってそうだなぁ、くらい思っていたような。
うーん、チョロい観客ですね!


とまあこのような、エクス・マキナの感想でした!