吉野朔実さん表紙のぶ〜けを引っ張り出してきました

大切な作品について、一度ではまとめきれないなら
ちょっとずつでも書けばよかったんですよね・・・。
あるテーマについて、書いていいのは一度だけ、なんて
決まりがあるわけじゃないのだから。
なので、たとえ今からだって書いていきたいです。


今日は休日だったので、コレクター気質である私の
収集ジャンルのうちの1つ「雑誌コレクション」から
昔のぶ〜けを引っ張り出してきました。




「ジュリエットの卵」連載中のぶ〜けです。
左が連載第1回目の1988年5月号、右が1989年10月号。
その表表紙と裏表紙。なんとぶ〜けは裏表紙にもイラストが!
初めて見たときはびっくりしました。
背表紙で絵が途切れずに、表表紙と裏表紙が繋がって
一枚のイラストになっているものもあります。
この2冊だと、1988年5月号がひそかにそうなっています。


一般的な漫画の単行本は、カラー扉もモノクロ収録です。
それに、単行本として読む際の流れを重視したためだと思いますが
各話の扉絵をすべては収録しない漫画家さんもわりといらっしゃいます。
吉野朔実さんの単行本も、掲載されていない扉絵が結構多く
大好きな「少年は荒野をめざす」の、まだ見たことのないイラストが
沢山存在しているんだよなぁと思うと、できるだけ見たくなり
連載当時の雑誌を集め始めるに至ったのでした。
今回画像を載せたのは、吉野朔実さんのイラストが表紙のものですが
大好きな作品の、まだ見たことのないイラストを見たい!というのが
目的なので、表紙であるかないかに関わらず集めています。
そして、そんなにあっさり揃うものではないので、現在も継続中です。


「ジュリエットの卵」の連載が始まった頃に発売された
吉野朔実さんのイラスト集も持っているのですが
この時点でも、収まりきっていないイラストが沢山あります。
そのイラスト集も、かれこれ30年近く前に出たものなので
もうそれ以後の活動の方がずっと長いわけですよね。
多少お値段が張ろうが、さらに画業を網羅してくれるような
イラスト集が新たに出てほしいと、長年願い続けています・・・。


リアルタイム世代ではないので、当時の雑誌の収集というのは
見つけることがまず大変です。そして保管スペース確保も。
ぶ〜けはかなり厚みがある雑誌ですし。
最初は「少年は荒野をめざす」掲載号の画像を上げようと思い
探したのですが、すぐ出せるようなところにありませんでした。
これは「ダメなコレクターあるある」ですね。
特に雑誌はほんと、ちゃんと整理整頓しなきゃな・・・。


それにしても、吉野朔実さんの「ジュリエットの卵」の頃の絵柄は
繊細さが磨き上げられてるなぁと、改めて思いました。
カラーは言うまでもなく見事ですが、繊細な筆致を堪能するのなら
漫画本編の方が、モノクロゆえにより明瞭に伝わりそうです。
狩野の長い髪の表現も、ツヤベタが非常に美しいのですが
螢の髪は白抜きなので、細やかなペン運びがさらに一目瞭然。
第1話には螢の髪を友人が整える場面があり、その細い髪を
「ほっときゃただの糸くずよ」なんて評しているのですが
まさに繊細な糸のように描かれています。


そして、昨日って螢と水の誕生日だったのですね・・・。