仮面ライダードライブ 第44話 感想

ドライブエントリ3連投。だって佳境だから!!
うっかりためこまずにちゃんとまとめておきたい。


ということで、第44話感想です。やっぱり長いです。


倒れ伏す霧子の元に駆け寄り、必死で呼びかけるドライブ。
その後ろには、ドライブに今にも襲い掛かろうとする蛮野と004の姿が!


即座にマッハそしてチェイサーが駆けつけてくれたものの
開始早々なんつう画だよ・・・そこで倒れてるの自分の娘だよ?
蛮野が家族にもなんの情も持ってないことは、さんざん描写されましたが
さらっとこんな場面持ってきてダメ押しするのが恐ろしい。


幸い軽傷で済んだ霧子はしばらく入院。
お見舞いの品を携え訪れたものの、前回から霧子を意識しすぎてしまい
部屋を伺いながら、ドアの前を行ったり来たりの進ノ介・・・。
そこに剛とチェイスも連れ立って現れる。
ここでうろうろしてる進ノ介を見たときの剛の反応が
「ちょっとちょっと、見てよあれ!」って感じのいたずらっぽい表情を
傍らのチェイスに向けるわけですよ。
あのさぁ・・・それは、友達への態度じゃないのか?
前回の、剛のチェイスに向ける言葉を聞いて
ああ、まだ機械扱いなのか・・・と寂しく思ったものですが
本当は、もうそんなことはないのかも知れない。
他のロイミュードはともかく、チェイスに対する感情は
ほんとはとっくに以前とは変わっていて
だけどそのことに剛は気づけずにいるんじゃないのかなぁ。
だって、蛮野のことであまりにいろいろあったから・・・。


霧子や進ノ介への態度を見ている限り
基本的に剛は素直な性格なんだと思う。
だから前回、チェイスへはわざと悪態をついたんじゃなくて
少なくとも意識の上ではそういう風に思っているのでは。
認めているのに気づいていない、もしそうなんだとしたら辛いなぁ。
こんなことを延々考えてしまってるのは、あの次週予告のせいだよ・・・。


「なーにやってんのー!」進兄さんへのこの声のかけ方が
登場初期の剛っぽくってなんだか懐かしかったです。
二人に気づくと、チェイスにお見舞いの品を託してしまう進ノ介。
訝しがる剛を階段まで引っ張っていき
「今は!第2のグローバルフリーズを阻止することが最優先だ!なっ?
それが霧子のためでもある!」と力説して
剛を、というより自分を納得させようとしているようでもある。
うん、うんって聞いてあげてる剛がやさしい(笑)
そのまま階段を駆け降りていっちゃう進ノ介と、少し遅れてついていく剛。
「押しが弱いんだよなぁ進兄さんは。まったくもう、かわいいんだから!」


進ノ介から託された花とケーキとともに、霧子を見舞うチェイス
彼の「進ノ介をどう愛しているのか」という問いに、霧子は激しく動揺。
いつかの進ノ介とまるで同じその様子に、チェイスは自らの失恋を悟る。
・・・ここの演出は、今回非常に不服だったところ。
あんなドタバタコメディみたいに片付けてしまうなんて!
進ノ介と霧子のまるきり同じ反応で、二人の相思相愛を描きたかったのは
よくわかるけど、だからってあのケーキの食べ散らかし方はないだろう!
そもそも、チェイスに質問される前から食べ方が雑だし。
そして病室を去ったチェイスの涙の描写も、冗談みたいに雑だしさ。
霧子が両手で顔を覆っちゃったとこだけはかわいかったけど。


バディへの想いを突然自覚させられた霧子の乙女心。
人間の感情を理解しつつあったチェイスが初めて知った失恋。
どちらももっと繊細に描くべき感情じゃないのか!?
霧子とチェイスの関係って、作品序盤からの大事なポイントのひとつとして
これまで描かれてきたものだと思っていたのですが・・・。


(あとこれはおまけで。
霧子が、見舞いの品の本当の贈り主になんとなく気づく、という描写が
きっと入るだろうと思いながら見てたけど、そんなことは特になし。
あだち充作品キャラクター的な察しの良さを披露とかは!別になかった!
とはいえここは霧子とチェイスのための場面だから、ない方がいいか)


中盤の頃の霧子といえば、とにかくチェイス一色だった。
命の恩人で、それだけでなく特別に思っていて・・・。
その頃なら明らかに、進ノ介よりチェイスの方に分があったなぁ。
そして、チェイスが味方になってからの行動原理って
かなりの部分を霧子が占めているよね。
なので、チェイスがもう少し早く自分の気持ちに気づいていたら
この二人はどうなっていたのだろうかと、つい考えてしまう。
とはいえチェイスは、恋という概念を最近まで知らなかったからなぁ。


チェイスが想いを秘めたままにしておく理由が
「人ではない自分の想いは受け取ってもらえないだろう」ではなく
「好きな人に想い人がいることを悟ったから」になったのは
よかったところだと思う。このふたつは全然違う理由だもの。
それにしても、静かに決意を固めるチェイスの姿は切ない。


トライドロンでの進ノ介とベルトさんの会話。
霧子との仲をベルトさんに応援されて、進ノ介うれしそう。
しかしベルトさんも不安になるような台詞を・・・。
やめてくれよ・・・そういうのはさぁ・・・!


そういえばりんなさんが警察官用の試作ドライバーを作ってました。
それを本願寺課長が装着して変身してました。
でもすぐに全然動けなくなり、両足抱え上げられて運ばれていって
まるで組体操のような構図だなーと思いました。
なにこれ?いわゆる出オチ?
ここへきてこんなの挟んでる場合かあぁぁ!


ブレンは逃亡をやめ、蛮野一行に合流する。
「ブレン、おまえだけは、俺を裏切ることはないと信じていたのに!」
ハートがなんだかんだで一番信頼してたのはブレンだったのか。
ブレンが蛮野をひたすら称える様子はかなりそらぞらしいので
何らかの意図があっての行動だと気づいてあげようぜハート。
けど「私は賢いのですよ、あなたと違って」と高笑いするあたりは
ブレンかなりの熱演ぶりで、気づかないのも無理はない、のか?


ロイミュードは汗などかかない、今こそ冷徹な機械に戻ろう。
自らのアイデンティティと思っていた諸々が
本当はコピーされたものでしかなかった。
その象徴であるハンカチを、ブレンは投げ捨てる。


クリムの頭脳を持つ004が作った、シグマサーキュラーなる物体。
蛮野いわく、4人の超進化態の全パワー発動のリスクを軽減とか何とか。
第2のグローバルフリーズを起こすのに必要な制御装置らしい。


ロイミュードたちの約束の地なる場所を突き止め
湖畔の畔に身を潜めて、蛮野一行を待つライダーたち。
ゲンさんによると、この場所がわかったのは
ミスターXを名乗る人物からのタレコミがあった、とのこと。
・・・思わず剛に視線を注ぐ、進ノ介とチェイス
「いや違うって!今さらそんな偽名使うかよ」


そして情報どおり蛮野一行が現れ、4人の超進化態は
シグマサーキュラーにエネルギーを注ぎ込み始めた。
ライダーたちと、一般ロイミュードたちとのバトル開始。
そして突然、シグマサーキュラーからメディックに
エネルギーが逆流。苦しみのたうつメディック。
実はシグマサーキュラーは制御装置ではなく
4人の超進化態の力を吸収、再現する装置だったのだ。
これがあれば蛮野ひとりで第2のグローバルフリーズを起こせる。
その際に発生する余剰エネルギーをメディックに逆流させて
彼女を葬り去る。以前の洗脳の際にその準備もしていたのだった。
これで今後、ハートやブレンが蛮野に牙を剝くことがあっても
誰も彼らを回復できない・・・。
蛮野ぬかりない。


しかしブレン、前回メディックと接触した際に
密かに仕込んでいた爪を自分に戻すことで
エネルギーの逆流をすべてその身に受ける。
膨大なエネルギーを受け、大きな爆発が起こる・・・。


蛮野の仕掛けたプログラムごとブレンが肩代わりしたおかげで
正気を取り戻したメディックは、ブレンに問いかける。
なぜ、あれほどひどい仕打ちをした私のために。
「知りたいのはこっちですよ、あんなに妬んだあなたを・・・
たぶん、あなたの一途な想いに共感したからかな・・・」
ブレンは呟く。
もちろんそれもあるんだろうけど、それだけではないと思うな。
メディックへの嫉妬よりも、ハートへの愛情の方が勝っていた。
元々、ブレンというロイミュードのベースにあった「嫉妬」
それを超えるほどの「愛情」を、いつしかブレンは手に入れていた。
これだけは確かに、誰のコピーでもなく
彼だけのアイデンティティと呼べるものだと思う。


「それに、彼が一番愛している仲間は・・・あなただ。
彼の笑顔を、取り戻したかった・・・」
たぶん違うよブレン!ハートはほんとに皆が大好きなんだよ!
おまえだけは裏切らないと思ってたって、さっきも言ってたじゃん!
ブレンの真意を知り、傷ついた身体で彼に這い寄るハートとメディック。
しかし、ブレンの身体は静かに崩れ去っていく・・・。


蛮野への怒りに燃えるのはハートとメディックだけではない。
3人のライダーも同じ気持ちを抱いていた。
「俺は、ロイミュードに同情なんてしない、と思ってたけど・・・
今は、超頭にきてるぜ!!」あの剛がここまで言うんだものな
今回の蛮野はなんかもう、ど悪党です。
スーアクさんの所作に、狂気迸る森田さんの笑い声ですさまじいことに。


蛮野を倒すべく取り囲む5人だが・・・
それは無理だね、ここは約束の地ではない、と004。
続けて蛮野が暴露。約束の地は別の場所にあり
「私が君たちをここにおびき寄せた」
ミスターXは蛮野だった!てっきりブレンだと思ってた!
それにしても蛮野の偽名のセンスが剛と一緒だなんて。
親子ってことか・・・とか思ったけど、他の方の感想を拝見すると
蛮野なら以前に剛が送ったメールも知りえただろうから
わざと同じ偽名使ったのでは、という意見を結構見かけて
なるほど、確かにその方が納得いくなぁと思った次第です。
蛮野の性格ならそういう厭らしいことしそうだよ・・・。


高笑いしながら飛び去っていく蛮野。
そして004は・・・5人を巻き添えに自爆!
ここ数話のキーキャラクターが、こんなあっさりと退場なのかよ!
せっかくクリムの頭脳持ってるというキャラクターだというのに
ストーリー上ではそこまで活かせなかったような。もったいない。


そして、次回の予告・・・!!