怪獣退治はレッドマンにとっての苦行なのでは?

円谷プロの公式Youtubeでの、ゴールデンウィーク限定
レッドマンの一挙再配信を見ました。
今日の夜までだと思い込んでいたら夕方までだったので
慌てて朝に一気見しました。朝にはまったく向いてない作品。


先日第7話だけは視聴、かなりインパクトのある回でした。
なのに今回の一気見で、さらに強烈な回に遭遇しようとは。
第8話、怪獣ドラコの猛攻を受けて倒れ込むレッドマン
落ちたレッドアローで、とどめを刺そうとするドラコだが
その途端に反撃に転じ、レッドアローを奪い返して
ドラコをめった刺しにするレッドマン
そして、動かなくなったドラコの上に倒れ伏す・・・。
一瞬、実はこいつも哀しい存在なのでは?と思ったら
レッドマンはすぐに起き上がり、普通に去っていきました。
あ、あれ?だまされた?


いやでも実際印象深いカットだったんですよ!
あのレッドマンに、たとえ一瞬でも悲哀を感じようとは。


1話あたりが3分に満たない長さとはいっても
26話分も一気見していると、徐々にこちらの心境にも変化が。
最初はレッドマンの不穏さに慄くばかりだったのですが
掛け声や技名を叫ぶ以外には特に台詞はなく
ただ黙々と怪獣を倒し続けるレッドマンを見ていると
ある種のプログラムに基づいてひたすら倒しているだけでは?とか
もしくは苦行か何かなのでは?という気持ちになってくる。
一気見などしてるからこんな心境になるんだと思います。
レッドマンの苦行の日々はいつ終わりを迎えるのか
何だか気になってしまったので、これからも見ていこうかと。


それにしても、台詞らしい台詞もなければナレーションもなく
そしてかなり引きの画が多いので、カットによっては
ニュースなどで流れる「視聴者からの投稿映像」っぽい。
偶然、怪獣と謎の赤い人物?との戦いに遭遇する一般人。
物陰に身を潜め、息を詰めてスマホを構える一般人。
・・・とか考えると、70年代の作品であるにも関わらず
妙に現代的な画作りですね!(そんな狙いはありません)
もし見つかったらどうなっちゃうんだろう一般人。
危険だから早く逃げて!