森の賢者の贈り物 動物戦隊ジュウオウジャー 第6話 感想

消えたラリーさんを探して、彼の家に赴く5人だったが
そこにもラリーさんの姿はなく、さらに家からは
あらゆる荷物なども消え、もぬけの殻となっていた。


夜の山中、キューブ状に砕け散ったアザルドの身体にも異変が。


一夜明けた街では、ビルが怪人の被害を受けていた。
これ、さりげなく結構な被害が出てるよね・・・。
駆けつけた5人が目にしたのは、前回取り逃がした怪人。
しかもそこに、大和が倒したはずのアザルドまでもが現れる!
アザルド本人の弁によると彼は、何度だって甦るとのこと。
彼は大和に「おまえとまた遊びたいところなんだが」と言いつつ
今回のプレーヤーである怪人に、場を任せて帰っていく。
・・・あー、たぶん、アザルドさんはいい上司だと思います。
大和「おまえに食わせるビルはねぇ!」
相変わらず小ネタを細かく織り交ぜてきます。
ひとしきりビルを食い散らし逃げた怪人を、5人は追おうとするが
セラが子どもの泣き声をキャッチし、この場は子どもの救出を優先。
崩れたビルから女の子を守っていたのは、ラリーさんだった。
そしてラリーさんの黒い頭髪は、すっかり白髪に変わっていた!
説明に窮するラリーさん、さらに女の子の視線を受け
思わず顔を覆うが、女の子はラリーさんの姿に怯えることはなく
「ゴリラさん、助けてくれてありがとう」と感謝を示すのだった。


ラリーさんを大和の家に招き、事情を訊く5人。
真理夫叔父さんが帰宅して、いつものドタバタもあり。
「大和がゴリラのモノマネ練習中」「一人二役
かなり力技のごまかしでしたが乗り切りました(笑)
もうさぁ、ことあるごとにごまかすの大変そうだから(面白いけど)
5人は趣味の演劇仲間とか、そういう設定にしちゃいなよ!
それなら、4人が何かの拍子に本来の姿見られても
「あ、今度ライオンキングやる予定なんですよー」
「へぇー、最近の特殊メイクはリアルだねぇー!」
とかなんとかやれば、実に平和じゃん?


ラリーさんは、変貌の理由をごまかそうとするが
タスクだけは見抜くのだった。
「大和にジューマンパワーを渡したからですね」
ジューマンパワーはジューマンの生命力であり
大和にそれを分けたということは・・・。
レオ「それって、つまり・・・」
セラ「ラリーさんの寿命が減ったって、こと?」
大和は顔色を変え「寿命なんてもらえない!」と
キューブをラリーさんに握らせて自らの手を
懸命に力を戻そうとするが、キューブは何の反応も示さない。
一度受け取った力を、戻すことはできないようだった。


自分がジュウオウゴリラになって戦えたのは
ラリーさんが力をくれたからだった・・・。
ひとり沈む大和は、あることに思い至ってしまう。
「じゃあ、ジュウオウイーグルになれるのは・・・」
鳥男と出会ったときのことを思い返す大和。
あのとき彼から受け取ったものは、キューブだけではなかったのだ。
「俺、鳥男の寿命も・・・」
せっかく親しくなれたラリーさんだけでなく、子どもの頃の恩人まで
実は自分のために命を削っていたなんて、相当堪えるはず・・・。
こんな重大な事実を、こんな序盤で明かしてくるなんて。
一体これからどんな展開が待ち受けているんだろうか・・・!


4人から、大和の過去の話を聞かされたラリーさん。
そして皆も当然、大和と同じことに気づいていた。
しかしあくまで「泥棒の容疑は晴れていない」として
鳥男を探し出そうと考えるタスク。
対して、大和のために自分の寿命を削った鳥男を
悪いやつとは思えなくなったセラ。
両方にうっかり相槌を打って、冷ややかな視線を浴びてしまうレオ。
アム「鳥男はどうして王者の資格を持ち出したのかなぁ?」
皆が考え込む中、再び街で暴れる怪人の気配が!
家を飛び出す4人、大和に連絡を入れようとするセラを
そっと押し留めるアム。
・・・うわー、普段あれだけ奔放なアムが!
大事な場面では、大和への気遣いをちゃんと見せてくる。
こういうところがほんと丁寧なんだよなぁ、この作品は。


ラリーさんは沈む大和の元に向かい、明るく声をかけ
詫びる大和に「来にするな、覚悟の上でやったことだ」と答える。
「でも、こんなことなら、嫌われたままでいればよかった。
余計なことしなきゃよかった・・・」
そう悔いる大和に、先にパワーをもらったのは
自分の方だと語りかけるラリーさん。
度重なる辛い出来事により、人間に絶望していた自分。
しかし、自分を怖がらず親しくなろうとしてくれた大和。
そして、自分に笑顔でお礼を言ってくれた女の子。
受け取った希望を思い返しながら、ラリーさんは語りかける。
大和のお蔭で、自分は生きるパワーを取り戻すことができた。
そして自分は大和に生きるパワーを贈った。
「これはとってもハッピーなプレゼント交換さ!」
ギブアンドテイクとか、お互い様だよとかじゃなく
贈り物と表現するラリーさんの考え方、とてもいいなぁ。
そしてラリーさんは、敵怪人の襲来を大和に告げる。
「いいのか?王者の資格を持った者が、この星をなめられたままで」
大和は意を決し、戦いの場に向かうのだった。


前回の墜落時、誰の尻尾も反応しなかったから
てっきり弱いと思っていたのに、かなり厄介な敵怪人。
武器も食べ、変身解除になった4人にも食らいつこうとする。
無機物しか食べないわけじゃないのかよ!怖い。


仲間の絶体絶命のピンチに駆けつけた大和。
「ごめん心配かけて。でも決めた!」と前を見据える。
「せっかくもらったジューマンパワー
俺たちの・・・この星のために使う!」
6話にして「大和というヒーローが戦う理由」を明確に描いてきます。
いきさつはどうあれ大和の選んだ道は、ヒーローとしては
とてもオーソドックスなもので
近年の作品だと少し珍しい方じゃないかと思うんだけど
好きかどうか訊かれると、とても好きです。
考えてみるとこの作品のOPも、メロディは明るくて
近年の戦隊のOPらしく爽やかな仕上がりなんだけど
歌詞の方は、それとなく使命感のようなものも織り込まれてて
私が子どもの頃に見てた戦隊を、ちょっと思い起こさせるような。
そういうところもこの作品を好きな理由なのかも。
あ、EDも覚えやすい歌詞と楽しげなダンスいいよね!


ここのバトルでのかっこいいBGMって、流れるの初めてかな。
ジュウオウゴリラはターザンアクションを披露。
イーグライザーは、あんな使い方もできるんだ!
それにしてもあれはどこに繋がってるんだ(笑)
あ・・・この感じは覚えがあります。
ドライブ12話、マッハ初登場回でのロープアクション!
(隙あらばマッハの話をしたいやつ)


巨大戦、ロボを呼ぶためジュウオウチェンジャーを開くと
何やら6のボタンが点滅してるから、とりあえず押して
キューブを回転させてみたら、キューブゴリラ登場!
ジュウオウゴリラが大きな手でジュウオウチェンジャーを
そーっと扱う様子もなんとなくいいな。
キューブゴリラも空中ブランコアクションを披露。
ところで、ジュウオウゴリラのテンションって
イーグルのときとはなんか・・・違うよね?(笑)
そしてキューブ4・5と合体、ジュウオウワイルド完成!
何となく、勇者シリーズとかに出てきそうな顔立ちのロボ。


ロボ戦勝利後、エレファントさりげなくガッツポーズ。
だけど隣のふたりの、テンション高いハイタッチ&ドラミングには
まだついていけず、やれやれ・・・みたいなリアクション。
しかしこれはきっといずれ、控えめにだけど
応対してくれる流れと見た。待ってますよタスクさん。


大和との交流によって再び、人間を知りたいという
意欲が湧いてきたラリーさん。
「戻ったら、感想聞かせてください」
「OK!王者の資格も探してみるよ。期待して待ってな」
5人に笑顔で見送られながら、ラリーさんは旅立っていくのだった。
「ありがとうラリーさん。気をつけて・・・」


1話から何とはなしに好感を抱いていた、大和というレッドですが
この5・6話を経て、株がひたすら上がりっぱなし。
戦隊レッドとして、何よりまずヒーローとして
とてもまっとうで大好きです。
5人ともみんな魅力的で、現時点ですごく好きな作品。
このまま行ってくれるとうれしいなぁ。


次回は、そろそろかなと思ってた合体スペシャル!
タスクの爆弾発言が飛び出してるのですが・・・!?