広島ホームテレビ特番「前田健太 夢を語ったその日から」を見ました

先週末に放送された、マエケンのメジャー挑戦にまつわる
ドキュメンタリー番組を見ました。
いい番組だったので、感想を書き留めておきます。


何年も前から、マエケンがメジャーへ、という日はいつか来るだろうという
心の準備自体はしているし、そのときは応援しようとも思っている
そんなカープファンは私含め少なくなかったと思います。
それでもいざその日が近づくと、あれこれ心配や危惧が駆け巡るわけです。
それはもちろん、ファンだからこそなのですが。


既にその舞台に立つ、日本で圧倒的な成績を残してきた選手たち。
そんな選手たちもメジャーでは苦労していて、それを充分に認識していて。
「難しいから行きたい」とマエケンは言うのです。
もうほんと、周囲があれこれ考える心配事なんて
本人ならば当然、何度も向き合ってるんですよね・・・。
外野の人間が想像するよりもはるかに、様々なことと向き合い
悩み抜いた上で決断している。
そういうことが改めてよくわかったのですよ。
マエケンが自分の想いを丁寧に語ってくれることで。
あそこまで聞かせてもらえたら、こっちも腹を括って
気持ち良く旅立ちを見送ろう!と思えました。


番組では、1年前のオフの特番での未公開シーンも流れ
カープの後輩たちの、マエケンの挑戦を応援しようという
想いを知ることができたのも良かったです。
大瀬良くんの言葉からは、マエケンは本当に慕われている
いい先輩なんだなぁと伝わってくるし。
中崎くんは、自分たちが頑張れば行きやすいんじゃないかな
不安なまま行ってもらいたくはない、という内容の言葉。
ああもういいいチームだなぁ!と、改めて感じられました。


マエケンは、カープが優勝できなかったのが心残りだと
何度も口にしていました。
優勝への強い想いも、毎シーズン聞かせてくれていましたものね・・・。
昨年、何かの番組で「カープファンの人たちは、僕たちよりも長い間
悔しい思いをしてきている」と言っていたのを聞きました。
こんな言葉、そうそう出てくるものじゃないと思います。
確かに、カープファンはかれこれ24年間も優勝を待ちわびているのですが
やはり選手の皆さんの方が、ファンよりもずっと悔しい思いを
してきていると、私は思うわけです。
それなのに、ファンの24年の想いの方を慮ってくれるエースがいる。
カープファンなので、もちろんカープの優勝はいつだって望んでいますが
こんな風に思ってくれるマエケンのいるカープが優勝するところを見たい。
そう強く思いました。


それが叶わなかったのが、こちらも本当に心残りで。
それでもマエケンは今までと変わらず
「優勝してほしいと思います」と言ってくれたことがうれしかったです。
「優勝したときにはね、僕もパレード参加させてもらえないかな。
道端で手振ろうかな」冗談めかしつつ、それでいてちょっと淋しそうに
こんな言葉も。いやもう、そのときはぜひ混ざっちゃってください!


チームの顔であるマエケンは、オフシーズンの特番の常連ですが
そんな風景も今オフで見納めかと寂しく思っていましたが
番組ラストには、今年もオフの企画はやります!との宣言も。
ほんと、マエケンはサービス精神旺盛だなぁ!
なお、ギャラはドルでお願いします、とのことです(笑)


春からはマエケンのいないカープの新シーズンが
始まるという実感は、今はまだ薄いです。
ずっとカープを引っ張ってきてくれた存在ですから
いない状態というのががまだまだ想像つかない。
でもTVで「ドジャース 前田健太」という表記を
最初に見たときは、寂しさと唐突に向き合った感じでした。
ああ本当に旅立っていくんだ・・・と。
シーズンが始まったら、マエケンという存在の大きさを
改めて感じて、また寂しくなるんだろうなぁ。
だけどこれまでカープを引っ張り、盛り立ててくれた
マエケンの、さらなる挑戦を応援しています。