日曜美術館で紹介されてた、北斎の娘・葛飾応為の浮世絵がすごかった

今日のテーマは「夢の江戸美人画 傑作10選」
版画作品も肉筆浮世絵も取り上げられてて
有名な作品も知らない作品も興味深く見てたら
ラストに紹介された葛飾応為「夜桜美人図」に
いろいろ一気に持っていかれた!


父・北斎も応為について「美人画は俺よりうまい」と
評していたのだとか。
今回初めて応為の作品を知ったもので
こんなすごい絵を描く人が、何故もっと著名じゃないんだ?と
とても疑問に思ったのですが、応為の作品は
10点ほどしか残っていないのだそうです。
応為は、北斎の助手を努めていたということで。
北斎ほどの大人気絵師の助手をしていたということは
自身の作品に割く時間はほとんど持てなかったのかなぁ。
こうして、幻の絵師と称される存在になっていったのかと
思うと、何だかもったいないですね・・・。


何より印象的だったのが、劇的な光の表現。
浮世絵であんな風に光が用いられているのを初めて見ました。
例えるならレンブラントっぽい感じ。


さらに、夜空の星々も色が少しずつ違っていて。
確かに星の色が違うことは納得だけど、でもこんなに沢山
星は見えないだろう・・・などと思ったのですが
昔は星も沢山見えたんですね、という感じのコメントが。
そうか!この時代なら、今よりずっと星も見えたんだよなぁと
江戸時代の星空にまで思いを馳せることのできる一幅でした。