TVでルノワール特集を見た

日曜に、居間に新しいTVがやって来た。
新しいTVを選んでたなんて、家に来るまで知らなかった・・・。
居間とは不釣合いな大きさ。これは若干選択ミスという気が。
今までのだって十分な大きさだったのだけど。
その今までのTVは別の部屋に移動。もちろん私の部屋じゃないよ。


そして、再びケーブルTVに加入したことを今日知る。
以前入ってたけど、節約の為という理由で解約してたので
また入るとは思わなかったな。


BSプレミアムの「極上 美の饗宴」という番組を父が見てたので一緒に視聴。
リニューアルしたオルセー美術館を、今月は特集しているらしい。
リニューアルで壁の色や光の当たり具合などが変わり
これによって絵の色彩が、今までの展示方法よりずっと引き立つのだそう。


ルノワールの作品「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」を
今日放送の回で特集していた。
ルノワールには特別思い入れはなかったのであまり詳しくなくて
なので初めて知ることが多く、興味深かった。


親友で援助者でもあった画家バジール、そのバジールが戦争で命を落とし
更にルノワール自身もスパイの嫌疑をかけられ、処刑されそうになったこと。


それほど時代に翻弄されたら画風も変わりそうだな・・・と思ったら
あの光溢れる作品「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」は
戦争が終わって5年後に描かれたものなのだという。
ダンスホールに集う人たちの幸せそうなあの絵が
そんな苦難を経た上で描かれていたものだったとは・・・。


ルノワールは、こういう言葉を残しているそうだ。


私にとって、絵は美しいものでなければならない
世の中には不愉快なものが沢山ある
だからこれ以上不愉快なものを作る必要がないんだ


そういうポリシーの上に彼の作品は生まれていたんだな・・・。
これからルノワールの見方が少し変わりそうだ。


以前別の番組で、ドガの有名な踊り子の作品を取り上げていて
その時も、作品に描き込まれていた踊り子の世界の陰の部分にかなり驚いた。
背景を全く知らない上で、作品のみ見るのもいいのだけど
作品が生まれるまでの背景などを知ると、見方がぐっと変わることもある。
・・・でも、全く知らない上で見るのもまたいいんだけどね。