時を超えろ 空を駆けろ この星のため

今日は仮面ライダーBLACKの感想です。
それと、並行で配信で見てたフラッシュマンと併せて思ったこと。


仮面ライダーシリーズはちゃんと見たことがなくて
何故だろうと思って調べてみると、私が戦隊を見始めた幼稚園の頃あたり
仮面ライダーTVシリーズはちょうど休止中だったのですね。
で、BLACKが久々のTVシリーズだったのか。その頃は小学生だったし
見てても不思議はないのだけど、朝の番組はさほど見てなかったからなー。


なので今回のBLACKの配信で、仮面ライダー自体を初めてちゃんと見ました。
これは、ぜひ小学生当時見ておきたかった・・・BLACKかっこいいなー。
それに、主人公の南光太郎の男前ぶりにもびっくりした!


で、性格ももう絵に描いたような、文句ない王道ヒーローで。
そもそもは普通の青年だったのに、ゴルゴムに捕まり改造されてしまって
それからどんな風に、ああいう立派なヒーローになっていったのか。
序盤の方は見そびれてしまったので、このあたりの流れが気になる。
でも光太郎って元々真面目そうだし、割と自然にそうなったのかな。


光太郎は、一緒にゴルゴムに捕まり改造された親友の信彦を
取り戻す為にも戦っているのだけど、その信彦はやがて
シャドームーンとして光太郎の前に立ちはだかることに。
ゴルゴムから世界を守るためには、かつての親友と戦わなければならない。


最終回、長かった戦いを終えた光太郎は一人、いつもの喫茶店に佇む。
「光太郎は孤独だった。親しかった人はもう誰もいない。
信彦、杏子、克美・・・」とナレーション。
四人で撮った写真を見つめながら、これまでの戦いや
楽しかった頃のことを思い返す光太郎。
「さよなら、みんな・・・楽しい思い出・・・」
光太郎は呟き、写真をそっとテーブルに置くと、バイクで走り去ってゆく。


という非常に寂しいラスト。
そこにいつものように勇壮に
「頑張れ、南光太郎!」とか「戦え!仮面ライダーBLACK!」などと
ナレーションが入って、いやいや、光太郎心身ともに疲れきってるだろ!
少しは休ませてあげなよ!と思わずにはいられない締めでした。
(実際、後番組ですぐRXとして戦うんだよね。光太郎大変だなぁ・・・)


あのラスト、杏子さんと克美さんは無事なんだから
速やかに帰国して光太郎を支えてあげればいいじゃん!と
思わなくもないんだが、二人にとっても大事な人である信彦を
光太郎は結局取り戻すことができず、死なせてしまった。
光太郎の苦しみを知っている二人が、そのことを責めるはずもないけど
それでも光太郎の心情としては、杏子ちゃんや克美さんと
もうこれまでのようには戻れないのだろうな・・・。
そういう意味も込めての「光太郎は孤独だった」なのだとすると
それならその孤独はずっと抱えたままなのだろうか・・・。


次のBLACK RXは、番組の全体的な雰囲気も違って、光太郎も
随分明るくなって、BLACKのファンからRXは好き嫌い分かれるらしいけど
光太郎が明るく過ごせてるならいいことじゃない・・・と思わなくもない。
でもRXの1、2話の配信見て、やはり少し戸惑ってるのですが。
全体的な雰囲気がかなり違うので。パラレルな感じで捉えてます。


視聴を終えて思ったけど、今回配信で見た2作品
超新星フラッシュマン仮面ライダーBLACK
どちらもヒーローとしての使命は果たしているんだけど
個人としての望みは叶えられずに、物語は終わっている。


フラッシュマンのはメスの侵略から地球を守ったけど
自分たちの肉親と再会することは叶わなかった。
(正確にいうと、地球で出会った時村一家がイエローの家族だと
ギリギリで判明するけど、もう残された時間がなくて
親子として対面することはできなかった)


光太郎は、仮面ライダーBLACKとしてゴルゴムを滅ぼし地球を守り抜く。
しかし、信彦を取り戻す為あれほど必死だったのに
その親友とは敵として戦うことになり、死なせてしまった。


必死で戦い、ヒーローとしては勝利を収めたけれど
彼ら個人としての望みは何も叶えられてはいない。
「ヒーローとしての主人公」と「個人としての主人公」
どちらもこの線引きが明確な作品だったと感じました。
この頃のヒーローというのは、割とそういう描かれ方だったのでしょうか。
もう少し後の時代になってくると、このあたりって
そんなに別々に描かれてはいないような気がするのですよ。
個人として望みを叶えることと、ヒーローとしての使命を果たすことは
普通につながってること、というか。
完全にイメージで書いてるのですが・・・少なくとも
漫画やアニメという媒体だと、そういう感じだと思う。
特撮は小さい頃しか見てなかったので、そのあたり把握できてないのですけど。