ゴッホ展@九州国立博物館


何であっても、実際に見るのが一番

そのものが伝わってくる。

好きなバンドのライブにしたってそうだし

スポーツ観戦にしたってそう。



そして絵だってそう。

ゴッホは特にそうなんだ。



もし「ゴッホの絵好きだけど、まだ本やTVでしか見たことない」

という人がいたら、ぜひ今回のゴッホ展に行ってほしいです。

例えば、あの絵の具の盛り上がりとか

印刷物では残念ながら伝えることはできないので。



東京では既に終了しているけど

福岡はこの週末まで開催してます。

そして、2月22日から4月上旬まで

名古屋にて開催されます。



土日はすごい人出だそうだから、平日に行こうと思っていて

開催期間中最後の平日だったこの木曜、やっと行ってきた。

だけど、平日であってもすごい人だったよ!

開催期間も残り少ないものね。



朝早く福岡に到着。

ちょうど会場時間ごろに会場に着くように向かう。

大宰府駅で降りると、道すがら

ポスターなどがあちこち掲示されている。

博物館の入り口ではわからなかったけど

会場近くになると、既にすごい行列が出来ていて

これならもっと早めに来てもよかったなぁ、と。

不安になったけど、その行列が進むのはわりと早かった。



今回のゴッホ展の人出について、心構えをするべく

事前に色々調べていたときに

「展示はやはり順番に見ていく人が多いので、朝イチで会場に行き

入場してまずは一気に後半の展示まで進むと、後半はまだあまり混んでおらず

ゆったりと見ることができる」と、だいたいこういうアドバイスの載った

ブログを目にして、なるほどと思ったので、それを実践してみる。

すると確かにそのとおりでした!

作品は、だいたい年代順に展示されているので

有名な油絵の作品は、自然と後半の展示室に多く展示されています。

なので、有名な作品をじっくり見たいという方には、この廻り方はおススメです。

もちろん朝イチで行くことが大前提ですが。

時間が経過すると、どの展示場もまんべんなく混みます。

そしてこの方法、最初の方まで遡る時が結構大変です・・・(笑)



最初の展示まで戻って、そこからはしっかり順番に見ていった。

とにかくすごい混雑だから、近くで見たいと思うと

近づけるまでに結構な時間を要する。



「灰色のフェルト帽の自画像」の存在感は強烈だった。

「ぼくは100年後の人々にも、生きているかの如く見える肖像画を描いてみたい」

これは、ゴッホが妹に宛てた手紙の中に記された言葉だそうだけど

この絵はまさにそういう絵だった。

長い長い時を経て、望みは叶っているんだな・・・と思うと

生きている間に認められることがなかったゴッホだけど

それでも、幸せな人でもあるのかな、とも思う。



不遇な人生を送り、のちに多くの人から認められることだって

本人は知る由もない。

それでも幸せなのかどうか、と考えると、よくわからないのだけど・・・

だけどこんな望みをかなえられる人は、そうはいない。



ゴーギャンの椅子」は思ってたより大きな絵だ。

そしてこの絵が展示されるなら、ぜひ一緒に「ゴッホの椅子」も見たかった!

中1の頃の美術の時間に、教科書や美術室にある本から

好きな絵を選んで模写をする、という授業があって

その時にゴッホの椅子を、いいなぁと思って模写した思い出があるので。

尊敬しているゴーギャンには、肘掛けつきの椅子を準備したゴッホ

自分の椅子はもっと簡素なものなんだよね。

中3の時も美術で、好きな絵を模写した絵皿を作る授業があって

その時にもゴッホの絵を模写したのでした。

(中学の美術の授業なので、模写といってもどちらも水彩絵の具でだけど)

その絵も見てみたかったなー!

他にもあの絵は、この絵は、と

まあそんなこと言い出したらキリがないなぁ・・・(笑)

名作ぞろいだものね。



普段、展覧会にて図録を買うことはほとんどない。

記念にいいし、後から振り返る時にも便利だと思うのだけど

図録の見本のページを繰ると、どうしても

さっきまで実際に見ていた絵とは全然違うなぁ・・・

こんなに違うなら、記憶のみにしておこう、と思うので。

やっぱり、印刷と実際の絵じゃ全く違うんだよね。

そう思いつつ、ポストカードはちょこちょこ買うんだけど(笑)



でも今回はせっかくのゴッホ展だし、福岡まで行ったことだし

図録(ちょっと高い方)と、ポストカードを買いました。

まあ売り場で図録の見本を見たときは、いつものように

あ、やっぱ図録はいいかな、と思ったんだけど・・・。

でもまあ今回はね、せっかくだし!

それに、ゴッホ展に行ったと家族に報告したら

父が図録を見たがりそうだな、とも思って。

そして実際そのとおりだった。

あ、あとなんかお菓子も。おいしそうと思って自分用のつもりで

買ったのだけど、もしかすると人へのお土産にするかも。



立て続けに展覧会に遠出しました。

そして今月は、ひろしま美術館で開催中の

「セーヌの流れに沿って」にも行く予定。

それから、いつもの常設展示室でゆっくり

ドービニーの庭を見るのさ!