BS朝日「世界の名画」 レンブラント特集を見た

なんとなくTV欄チェックしてて見つけてから
放送があると気づいた時には見てる番組。
一枚の作品にスポットを当て、作品が生まれた当時の時代背景や
今の街の様子なども交えて、いろいろ解説してくれる。


今日は、先月あたりの回の再放送をしていた。
レンブラントの夜警を取り上げていたので
なんとなく見てみたのだけど、面白かった。
そもそも「集団肖像画」というジャンルがあったということ自体
全く知らなかったもの。


集団肖像画というのは、今でいうと集合写真のようなものかな。
裕福な市民の各種組合や、自警団や、とにかく諸々の団体から
画家に依頼され、描かれていたのだそうだ。
当時の集団肖像画が何枚か紹介されたけど、その中には
人のアップがずらりと3列ほど並んで、同じ大きさで描かれているような
これは、まさに集合写真だな・・・という感じの作品も。


レンブラントの夜警も、自警団からの依頼により制作された作品。
レンブラントは、自警団の人たちををただ並べるのではなく
彼独特のスポットライトのような光の表現、思い切った構図で
この作品にドラマ性を持たせた。


しかし、作品を依頼した自警団からは不評だった。
集団肖像画というのは、その団体の皆でお金を出し合い画家に依頼するもの。
なので、団体の皆を平等にバランスよく描かれることが望まれたそうだ。
やっぱり、この時代の集合記念写真的なものだったんだろうね。
当時人気絶頂だったレンブラントは、このことがきっかけで徐々に依頼が減り
さらに私生活でも、家族を立て続けに亡くすという不幸に見舞われ
波乱の人生となっていったのだそうだ。


今では世界三大名画の一つに数えられる夜警も
発表当時は思わぬ評価を受けていたんだなぁ。
依頼が減ることになったものの、夜警という作品はやはり傑作だから
レンブラントという画家の評価自体はさらに高まったらしいけど。
自警団の隊長はこの作品を気に入ったみたい。かっこよく光浴びてるものね!


そして、番組内で紹介されたレンブラントの風景画
「石橋のある風景」もすごくよかったなぁ。
もっと風景画も見てみたい!