野々上大二郎読み切り 「無刀ブラック」

ここ数日、自部屋の片付け作業が大詰めだったのですが
一段落着いたので、遅ればせながらジャンプ今週号の読み切りの感想を少し。


野々山大二郎さんは、読み切り「サジタリ」以来の掲載。
この話が結構好きで、ちょうど片付けの時にも切り抜いたばかりです。
ちなみにサジタリは弓道の話で、2011年2号掲載。
ジャンプ溜めすぎだろというツッコミは受け付けていません。


予告カット見たとき、絵柄が少し変わったかな?と。
サジタリの時は、絵がだいぶクセが強いなぁと思いましたが
今作の絵柄はとっつきやすくなってますね。
そしてとにかく絵が上手くなってる!
がらっと変えたわけじゃなく、以前の雰囲気はちゃんとあって
そこから上達しているというのはいいなぁ。


ストーリーは割とさらっとしている。
合気道の使い手の主人公の目指すところが
人を傷つけない「無刀の心」だから
少年漫画らしい派手な見せ場や必殺技、とはならない。
だからジャンプの連載向きという感じはあまりしない話だと思う。
主人公のキャラデザも少年漫画主人公っぽくはない。
デザインそのものはわりと好き。


タイトルはどう見ても無糖ブラックのもじりなので
案外、まずこのタイトルありきで作っていった話なのかも・・・。
それなら結果としてジャンプ向きでなくなったのも納得。


月をバックに主人公がニヤリってしてるコマ・・・
月の形と一緒なのは意図的だよね?
ああいう見せ方は好き。


それからカラー扉の色遣いも好きです。
まず扉ページがあってめくると本編スタート、という
シンプルさもなんかいい。サジタリの時もですね。


読み切りとしては、贔屓目も入ってるけど良かったです。
着々と上手くなっていってるのがわかるので、次にも期待してます!